コラム

百年の美を継ぐために──池田泰佑氏への弟子入りのご報告

このたび中村タイル(株)番頭・嵯峨広造は、泰山タイルの正統な継承者である 池田泰佑氏 に弟子入りし、日々の修行を重ねていくこととなりました。

まずこの場を借りて、長きにわたり泰山の美と精神を守り続けてこられた 先人の職人の皆様、そしてその作品を愛してくださった皆様 に、心よりの敬意と感謝を申し上げます。

なぜ弟子入りなのか

私たちが求めるのは、単なる技術習得ではありません。
タイルに宿る哲学、美を見極める感覚、そして職人としての生き方そのものを、身をもって学びたいと考えています。
「知る」ではなく、「体に刻む」こと。その思いから、弟子入りを決意いたしました。

修行日誌としての歩み

今後は、このコラムを「修行日誌」として綴っていきます。
一つひとつの作業に込められた意味や、師から受ける言葉、素材と向き合う時間の中で得られる発見──。
そうした日々の小さな積み重ねを記録し、皆様と共有できればと願っております。

未来への誓い

私たちは、自らを「後継者」とは呼びません。
ただの「学ぶ者」として、泰山の歴史に敬意を払いながら修行を重ねていきます。
そしてその経験を通じて、この文化を未来へとつなぐ小さな橋渡しになれればと考えております。

結び

泰山のタイルは、百年を超えて息づく「文化の花」です。
私たちの修行の道のりが、その花を次の時代へとつなぐ一筋の根となることを願って──。
どうぞ温かく見守っていただければ幸いです。

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