コラム
「最初に迎えた、最後の弟子として」

今年も、まもなくその幕を閉じようとしています。
先日、泰山さんのお墓参りに行ってまいりました。
静かな冬の空の下、先生の奥様から
「池田もここに入ります」とのお言葉をいただきました。
その瞬間、胸の奥で何かが静かに燃えはじめた気がしました。
この四年間、私たちが歩んできたご縁と軌跡。
それは、決して偶然ではなく、どこかで定められた奇跡のように感じています。
奥様が語ってくださった一言。
「最初に迎えた最後の弟子でした」——。
その言葉を胸に刻みながら、
先生の意思を、私なりのカタチに変えていくこと。
それが、これからの私たちの使命だと思っています。
この写真に映るタイルは、先生と私が共に手を動かした、
最初で最後の共作です。
ひとつひとつのタイルが寄り添い、また新しい模様を生み出すように、
私たちも、受け継いだ想いを繋ぎ合わせ、未来へと歩んでいきます。
泰山の名とともに。
そして、すべてのご縁に心からの感謝を込めて。

